明るい雰囲気の老舗やきとり店
「まるとみ」さんは、もと炉端焼きの店で、やきとり店になって約20年。やきとりに加え、居酒屋メニュー、魚料理など、バラエティに富んでいて、旬の美味しさを味わうことができる。
今治の中心部から常盤町を玉川の方に向かい、小泉交差点の手前、「はまなるうどん」片山店の前にある。店に入ると、カウンターと座敷が広がり、個室を加えると約60席もある。従業員の方々も元気にふるまい、明るい雰囲気の店である。
やきとり+居酒屋メニュー
最初に登場したのは「皮」。オーソドックスな今治鉄板やきとり。カリカリに焼かれた皮とセセリにかかる甘めのタレを、ダシが支えている。砂ズリとムネ肉の「刺身」はたまり醤油で味わう。箸休めは、たっぷりの削り節がのった「大根サラダ」。「セセリ」には、大根おろしとネギが添えられ、ポン酢でいただく。
とり料理中心のラインナップだが、「小エビの唐揚げ」や「たこ天」など、魚系も美味しいと聞いた。料理の腕の確かさは、「揚げ出し豆腐」のダシがきっちりとられていることからも伝わってくる。やきとり以外にも魅力的なメニューが揃っている。「串かつ」「せんざんき」「揚げ出し豆腐」「もも肉のソテー」で、最後に湯引きした皮を醤油のかかった大根おろしに浸し、レモンをかけていただく「とり酢」。こりこりとした食感とあっさり味に、食欲回復の効果もある。
〆は、「ラーメン」「中華ざる」「とり丼」「焼きおにぎり」から一品選べる。飲み放題で4,000円という嬉しい安さである。
新しいメニューも続々登場
2年ほど前に代替わりした大将は、「今までの味を損なわないように努力してきたが、そろそろ自分のスタイルを見ていただけるようにしたい」と語る。料理の腕に定評のある大将から、どのようなメニューが生み出されるかに注目したいと思う。100種のメニューが、もっと増えてしまい、選ぶのに迷ってしまうかもしれない。腕自慢の大将だから、どのメニューも美味しいと唸らせることは間違いない。 |