鉄をモチーフのおしゃれな店舗
本来は、もっと早く訪れようと計画していた店だったのだが、なかなかスケジュールが合わず、ようやく本年初の会合で使用させていただくことになった。
JR今治駅の近く、docomoの向かい。みぶ小児科の隣のビルにある。店の前は駐車場になっていて、少し奥まったところにあるが、こうこうとした照明はなく、ややもすれば見逃してしまいそう。入口の前にバイクが置かれていて、インテリアに鉄が使われていて、斬新なデザインだ。
大将に伺うと、「今治やきとりの鉄板をイメージしたとのこと。まるでバーのようなカウンターが広がり、黒っぽいイメージの座敷が脇にある。従来のやきとり店とは一線を画する佇まいなのである。
鮮度と味わいに優れたやきとりメニュー
まず、登場したのは「刺身の盛り合わせ」。砂ズリやハツ、キモ、モモ、ササミなどがきれいに盛られている。ひと口食べて、その新鮮さと旨味にびっくり。臭みなどみじんもなく、肉の甘みが感じられる。このメニューで、素材にこだわる店の姿勢が伝わってくる。
その後に続くのは、今治やきとりの代表「皮」。甘みの強いタレでいただくのが今治風。セセリも混じって、ボリュームもある。上にネギがかかって、風味もよい。次は「キモ」が出てきた。こちらは、網焼き。「キモ」が美味しい店は、ハズレがないのである。玉葱スライスがかかり、ポン酢で食べる「セセリ」、ハツ、豚バラ、ツクネ、せんざんきなどがセットメニュー。
〆はゴマ味噌の焼きおにぎり。香ばしくて美味しいのだが、常連さんに聞けばチーズ醤油など、他の種類があるという。わがやきとり盛り上げ隊メンバーのおススメはラーメン。透き通った取りがらダシに、ストレート麺が泳いでいる。懐かしい中華そば系の味わいだ。今回は食べられなかったが、骨付もも半身揚げ焼きや焼豚玉子飯、とり丼などもあるという。やきとりを楽しみ、食事メニューも味わえる。まさに贅沢な時間を味わうことのできる店だ。
スタッフの息もぴったり
幅広い層のお客さんが訪れてきても、スタッフがてきぱきとそれぞれの仕事をこなしている。やきとりの味も雰囲気も群を抜いている。なるほど、予約がとれなかったわけである。
おしゃれなバーの雰囲気で、地元密着の今治やきとりを食べるというミスマッチが、とても快い。これなら、つきあいはじめたばかりのカップルにもおススメだ。大将のおだやかな話に癒されながら、ゆっくりと呑みたい店である。 |